オノマトペに関する論文

オノマトペ(擬音語・擬態語・擬声語)を扱った学術論文や研究等のリンク集。

一覧

『のこぎりびきの技能習得に関する調査 ─ オノマトペを使用した指導の実践 ─』

芦田 風馬

2019-03-01

Abstract・Sumally等

研究は子どもがのこぎりを扱い、木材を切る時の技能に関連した研究である。正しく安全な扱い方を指導することに加えて、オノマトペを使用した指導が技能の習得にどのように影響があるのかを授業実践を通して調査した。この実践をもとに、観察調査と子どもの振り返りカードから分析を行った。結果としてはオノマトペを復唱しながら木を切ることで上手く切れるようになったという意見が多く、実際に指導者が確認した所、技能が向上、改善されていた。また、楽しく作業ができたという意見から、技能が向上することで、前向きに次の課題...

『オノマトペ「もふもふ」と「もけもけ」についての一考』

秋山 智美

2019-01-01

Abstract・Sumally等

なし

『オノマトペごとの微細な印象を推定するシステム』

清水 祐一郎, 土斐崎 龍一, 坂本 真樹

2014-01-05

Abstract・Sumally等

In Japanese, onomatopoeia (i.e., imitative or mimeticwords) is frequently used in daily life conversationto express one’s intuitive and sensitive feelings. Many onomatopoeic expressions are very similar to each otherand their meanings seem to be v...

概要

音韻要素を用いた定量化によって、オノマトペが持つ印象の推定を行う研究。

「明るい ‐ 暗い」「丈夫な ‐ 脆い」「温かい‐冷たい」などの尺度対を設け、音韻要素に基づく印象予測モデルを使ってこの尺度対の印象値を算定しています。

また合わせて、既存の研究を参考に、オノマトペの生成モデルも用意。
これを用いて自動生成されたオノマトペをさらに選別し、それを人間の被験者と予測モデルに与え、結果の相関を見ることで、印象推定モデルの有効性を検証しています。

コメント

結論では"高い予測精度を有するオノマトペ表現の印象評価手法を実現することができた"としていますが、とても実用には遠いように感じます。
活用例として挙げている客観的なオノマトペ評価には、自ら言及しているように、慣習的性質を無視するわけにはいかないためです。

オノマトペの音象徴性は重要ですが、恣意性を除外して扱える範囲は限られており、そもそも音象徴に絞った時点で、それは私達の現在考えるオノマトペとはかけ離れたものになっているでしょう。

この手のモデル化はオノマトペ研究の定番ですが、多義性と恣意性を包括的に扱えなければ、単なる毛色の違った音象徴研究になってしまうのではないでしょうか。

『オノマトペを用いた広告表現に関する研究』

隅田 孝

2019-03-01

Abstract・Sumally等

告戦略におけるオノマトペ(主に食品などのサクサク、ふわふわ、などの擬声語、擬態語) は、商品の差別化や販売促進などで使用されている。 その他にも消費者間コミュニケーション( クチコミ)などで使用され、様々な広告効果が発揮されている。消費者間コミュニケーション(クチコミ)の重要性の高まりを背景に、広告戦略においてこれらオノマトペが注目されている。 今日、 サクサク、 ふわふわ、 など一般的にオノマトペは使用され、 日常的に使用されているオノマトペがクチコミとしての広告効果に深く関わってい...

『グルメ記事におけるオノマトペ』

星野 祐子

Abstract・Sumally等

グルメ雑誌を資料とし、使用されるオノマトペの形式、それらの機能・表現効果を分析した。まず、 読者層の異なるグルメ雑誌を横断的に用いて「食」に関わるオノマトペを収集した 。その上で、グルメ雑誌ならではの表現に注目した。特集号を組むことも多いグルメ雑誌には、同じページの中に、似通った料理が複数掲載される。そこで、 微妙な違いや感覚を 読み手に伝えるために、一般的な用法から逸脱したり、新奇で臨時的な響きを用いたりと、表現のバリエーションを増やしていることが明らかになった。続いて、オノマトペの...

概要

いわゆる「グルメ雑誌」7紙を対象に、 オノマトペの使い方や傾向などを考察したパネル発表。

コメント

パネル発表のため、羅列的な事例紹介。

日本語のオノマトペが最も活用されている分野のひとつが食関連です。
伝えにくい五感の言語化をオノマトペが補い、しかも感性に強く働きかけられるためです。
たとえば「さくさくほろほろ」した食感を、オノマトペを使わずに、「さくさくほろほろ」以上に想起させるのはとても難しいです。

テレビなどでもオノマトペは使われますが、特に雑誌などでは過剰に使われています。
文字表現中心に味や香り食感を伝えるため仕方ないのですが、論文にもある「カットするとウルッとした赤身肉が登場。」といった表現までいくと、奇妙さが違和感が勝ちます。

個人的には、別の場所で言及されていた「日本語のオノマトペには味覚そのものを表現したものがほぼ無い」という点を掘り下げ、日本語オノマトペの食関連を整理し、新たな表現に繋がらないかと考えています。

『ファッション誌におけるオノマトペの特徴 : 料理誌との比較』

赫 楊

2017-07-31

Abstract・Sumally等

本研究は、ファッション誌におけるオノマトペの特徴を明らかにするために料理雑誌と比較し、調査を行い、分析したものである。調査の結果、以下の特徴が明らかになった。まず、ファッション誌はオノマトペの使用量が多く、形態の種類も豊富である。表記に関しては、ファッション誌のオノマトペは料理誌よりひらがな比率が高い。また、ファッション誌は文末表現に特徴があり、「オノマトペ(+「と」「に」)で文が終わる」という用法が多く見られた。さらに、 多用される オノマトペ語を具体的に見てみると、ファッション誌は...

『ユーザの直感的表現を支援するオノマトペ表現システム』

小松 孝徳, 秋山 広美

2009-11-02

Abstract・Sumally等

Onomatopoeias are usually used in the case that one cannot describe certain phenomena or events literally. Actually, these onomatopoeias have not been studied much because the meanings of such expressions are determined by means of t...

概要

オノマトペを構成する音節が与える印象を数値化し、それをロボットの動作に反映させようという試みです。

「強さ」「硬さ」「湿度」「滑らかさ」「丸さ」「弾性」「速さ」「温かさ」という8つの指標を設け、音象徴からそれらを自動算出。その結果をロボットの動作として表現することで、そのオノマトペが持つ印象の具現化を行っています。こうした仕組みにより、人間のユーザーがロボットに「もっとプリプリ歩いて」など、オノマトペを用いた動作の指示が可能としています。

コメント

オノマトペの持つ感覚を定量的に表現すること、そしてそれをインターフェイスに用いることは、オノマトペ研究の主要な分野のひとつ。この研究も、そうした取り組みのひとつです。

定量化に音象徴のみを用いる手法は、オノマトペの持つ基本的な性質を大きく省いているため、現実性に乏しいです。それで得られるのは、言語の恣意的な関係が抜け落ちた音象徴インターフェイスであって、オノマトペインターフェイスとは言えないのではないでしょうか。

『共食イメージによる言葉掛け効果に関する予備的研究』

大森 玲子,白石 智子,宮代 こずゑ,石川 由美子

2019-01-01

Abstract・Sumally等

平成28年度から平成32年度までの5年間を対象に作成された第3次食育推進基本計画において、5つの重点課題の一つに「多様な暮らしに対応した食育の推進」があり、共食の回数や割合を増加させる数値目標が掲げられた。共食には、子どもの心身状況への影響や高齢者の栄養状態との関連など様々な効果が報告されているが、脳血流量への影響についての報告はなされていない。本研究では、近赤外線分光法(functional near-infrared spectroscopy; fNIRS)を用いて、共食時の言葉掛...

『地方議会会議録コーパスにおけるオノマトペ』

高丸 圭一,内田 ゆず,乙武 北斗,木村 泰知

Abstract・Sumally等

An onomatopoeia is a useful linguistic expression to describe sounds, conditions, degrees and so on. It is said Japanese is rich in onomatopoeic expressions. They are frequently used in daily conversations. The meaning and surface structure of an ...

『感性評価のための事象説明文からのオノマトペ想起支援に関する研究』

髙橋 雅仁,田辺利文,首藤公昭

2019-03-18

Abstract・Sumally等

In the Japanese language, various onomatopoeias can be used to convey delicate and sometimes sophisticated stateof sound or other things intuitively and accurately. In recent years, studies have been conducted to evaluate thesensitivity associated...

『撥音は解析システムにとっても簡単ではなかったんだ - BCCWJ を中心に -』

劉 志偉

2019-01-01

Abstract・Sumally等

本稿は、解析システムにとって判定が難しかった撥音のタイプに焦点を当てる。撥音を対象に現代日本語書き言葉均衡コーパス(BCCWJ)より用例抽出を行った結果、誤解析が非常に多いことがわかった。これは日本語において撥音を伴う表現が種々雑多であることに起因すると考えられる。難解とされる箇所は違うものの、撥音を伴う多種多様な表現形式の理解は日本語を母語としない学習者にとってだけでなく、解析システムにとっても簡単ではないと言えよう。

『漫画の効果音としての擬態語の日中対照研究』

橋爪 阿美

2015-12-01

Abstract・Sumally等

日本語には擬態語が豊富だが、中国語にはごく少数しか見られず、その位置づけが日本語と大きく異なっている。そこで、日本語の漫画に絵の表現効果を高めるために描かれる効果音としての擬態語が、 中国語翻訳版ではどのように表されているか3種類の漫画を資料として調査を行った。 本研究においては、まず日本語の擬態語を意味により6分類し、意味別に中国語の翻訳対応の傾向を探った。その6分類とは、感覚を表す「感覚擬情語」、感情を表す 「感情擬情語」、生物の動きを表す 「動作性擬容語」、生物の状態を表す「状態性擬...

『英語のscreamに見られる音象徴と意味的特徴について』

金澤 俊吾

2018-12-18

Abstract・Sumally等

語の音声が、それを含む語毎に指定される語彙的意味とは別の象徴的な意味を表す、音象徴と呼ばれる現象が見られる。音象徴が見られるオノマトペは、英語では語を構成する音声要素の一部に見られる。例えば、splash, splatterには、2つの子音/s/と/p/が含まれており、「水しぶきの動き」という概念的意味を表す。本論では、英語のscreamに見られる音象徴的意味は、当該の語にとどまらず、前置詞句with ascreamを構成し、動詞句と修飾関係を結ぶ際、動詞句の意味とも対応関係にあることを主...

『近松門左衛門の世話浄瑠璃に見られるオノマトペの特徴』

中里 理子

2019-01-01

Abstract・Sumally等

近松門左衛門の世話浄瑠璃14作品からオノマトペ(擬音語・擬態語)を抽出し、①動作の表現、②感情の表現、③語形式、④語音の特徴、⑤漢語系オノマトペという五つの観点から特徴を整理した。力強い動作や素早い動きを中心に中世軍記物語のオノマトペが受け継がれている一方で、ひそやかな動きや心情描写に近松作品の定型的表現も見られた。また、一つの語基に対して種々の語形式のオノマトペが見られること、語音の一部交替が見られることは、近松作品の特徴であるとともに近世のオノマトペの特徴であり、語形式や音韻面でオノマ...